2020.06.06 OHK岡山放送 配信

 見出し:老人ホームで虐待か 入所者の腹部をひもで縛る

 

記事概略:岡山県の特別養護老人ホームN施設で職員22人が入所者に虐待を行っていた。今年3月、役所からN施設へ「虐待が行われている」と連絡あり。施設が職員に聞き取りをしたところ、入所者の腹部をひもで縛ったり、部屋に閉じ込めるなどしていた。ひもで縛る行為は22人の職員が、11人の入所者に少なくとも1年間にわたって繰り返していた。

 入所者への対応を指示していた介護主任など30~50代の介護職員が、今年4月に解雇されています。施設長は「2度とこのようなことがないように介護サービス向上に努める」としている。解雇された4人は「入所者が、自分でおしめを脱がないようにするための方策」「家族の了承、許可も得ており、虐待に当たらない」として、不当解雇であり、裁判所に労働審判を申し立てている。

 

 私見(ぼやき)

 最終的には裁判所の判定を待つしかない。施設と職員との相互和解にならないものかな。お客様(入所者)を、そっちのけにしているよ。

 N施設の規模をホームページで見ると、入所者数78名、介護職29名、看護師4名、ケアマネージャー2名と掲示されている。介護職29名中の22名で、ほとんどが腹部を縛っていたことになる。 

 まず施設側は入所者がおしめを外さないように、どのような方策でサービスの向上を図るのか、再発防止策・改善策を提示してほしい。向上方策を介護職員に指示し、実施させておられると思うが、現場の介護職員から問題点は上がっていないのかな? 介護主任は独断で腹を縛る方策を定めたのか? 通報があるまで、現場が腹を縛るような方策をしていたことを、施設長(責任者)は全く知らなかったのか? サービス向上の方策があったら公表して、他の介護施設の参考にさせたら良い。   起稿     2020.06.11