2021年5月27日(木) 朝日新聞 朝刊 社会面を読んで

大見出し: 高齢者クラスター 自力看護の日々

中見出し: 入院先決まらず 施設内で悪化

 序文: 新型コロナウィルスの感染拡大で病床が逼迫し、大阪府では高齢者施設の利用者が感染しても、入院できない状況が起きている。施設で亡くなられる高齢者も相次ぐ中、職員たちは自力の看護や対策に追われている。

 記事内容:2021年4月11日、大阪市内の特別養護老人ホーム(入居者100名)で、2人のコロナ感染者が確認された。4月下旬までに施設の利用者(要介護者)5人、職員5人が感染するクラスター(感染者集団)に広がった。その内90代女性は、血中酸素飽和度が80%台まで低下。保健所に入院調整を求めても「酸素ボンベ(吸入器)で対応できるのなら施設で療養してほしい」と指示され入院できない状態が続いた。病状が悪化し、救急車を呼んだが、搬送先が見つからない。救急車は施設の駐車場に一晩待機していた。結局、女性が入院できたのは感染確認から6日後であった。

 介護施設内の間仕切り・居住空間を分けるゾーニングや認知症入居者の生活態度などを記載している。職員は防護のための装備を着用して、介助作業に当たっていることを記載している。病院さながらの装備で介助に当たった。

 

 私見(ぼやき):大変だと言ってるだけで、何の参考にもならない。

 介護福祉士に酸素吸入作業をさせて、防護服を装備させて、身体介助作業をさせているのである。通常、介護福祉士は治療に付随する作業は担当しない。身体介助が中心作業である。一方の看護師は、病院で治療に関する作業が中心であり、患者の身体介助作業は行わない。ところが今は、コロナ感染拡大防止のために、看護師がコロナ重病者の身体介助作業を行う羽目になっているのである。ただ、看護師は認知症の軽症・重病者を扱いなれていないので、対処・対応できないのである。故に認知症のコロナ感染者は、介護施設で対処するしかないのである。病院で療養するより、介護施設で療養させた方が、より良いと考えられている。

 クラスタ発生の介護施設への対策は、他部署・他施設から介護福祉士の応援者を派遣することである。派遣できる体制を上部組織や行政が、早急に作り上げることと思う。    起稿 2021.05.28