朝日新聞2023年06月11日(日)朝刊、社会28面を読んで

 

大見出し:無罪主張一転「私がやった」

中見出し:老人施設転落死 死刑囚、手紙で告白

内容:川崎市の有料老人ホームで2014年以降、入居者3人がベランダから落ちて亡くなられた。当該事故は、調査の結果、殺人事件となった。施設の元職員I死刑囚(31)が、事件の取材を続けてきたノンフィクションライター宛に「私がやった」と告白する手紙を送っていた。その手紙には、最初の被害者の殺害については「全体の入居者数と業務量が減ることは事実なので、そういった気持ちからやってしまったのかもしれません」と書いてあった。

 

 ぼやき(私見)

この題目は本ホームページ介護ニュースのぼやき談2019、最初の項目「川崎の老人ホーム連続転落事故」として、掲載した内容の決着である。2014年から数年にわたり、3人の方がベランダから転落して亡くなられた。

私は施設の管理がずさんだとつぶやいた。1件目の事故を徹底調査して、再発防止策を施すべきだと記載した。十分な再発防止策をとれないまま、3件目まで転落事故が発生した。ここから事件性を疑い、施設職員Iの逮捕、死刑判決、死刑確定となった。

 I職員の告白は、仕事量が多いので、その仕事量を減らすために、入居者を殺したと言っている。やはり施設の運営・管理法が現場担当者まかせであり、経営者・管理職の指導がなっていないと思う。少なくとも介護作業について、施設内で標準化・マニュアル化すべきである。そのマニュアル通りに作業して、担当者が過負荷になるならば、作業項目の見直し改善や職員の増員をはかるべきである。現況では職員の増員は無理に近い。担当者にできることは、入居者の自立動作をできる限り利用して、介助項目を減らすことである。

 介護作業は一般家庭の家事全般と同じである。毎日掃除してもよいし、1週間に1回でもよいと思う。

                                  起稿 2023.06.14