要介護者の紹介事業

 朝日新聞 2025.02.17朝刊、1、2面を読んで

 

1面大見出し  介護度に応じ高齢者に「値付け」

  中見出し 施設から高額紹介料得る業者 横行

  概略   要介護者が老人ホームに入所したい時、病院と老人ホーム入居の橋渡しをする業者がいる。     業者が、老人ホームに大きな報酬を稼げる要介護者を紹介すると、老人ホームから30100万円の紹介料を頂けるのである。(不動産業者の賃貸アパートの紹介料と同じだ。)

 

2面大見出し 入所者争奪 紹介ビジネス

  中見出し 望まぬホーム 動いた110万円

    概略 介護者が近くの老人ホームを探しても簡単には探し出せない。病院紹介の業者に依頼する。数日後には自宅から離れている老人ホームを提案される。急いでいるので、その老人ホーム決めて入所する。しばらくして、近くの老人ホームに空きが出た。近くの老人ホームに変更されますかと打診あり。近くに転居した。介護者は紹介業者へ紹介料などの金銭は一切払っていない。業者は、老人ホームから1件の紹介で110万円をもらっているのだ。

 

  中見出し 金額 丸のみ「部屋埋まらない」

    概略 老人ホーム経営者は、紹介業者無しでは、施設の部屋が埋まらない。提示された手数料(紹介料)を払うしかない。

 

  中見出し 遠方誘導 地域ケアの理念に逆行

    概略 厚労省は高齢者が住み慣れた地域で医療、介護、生活支援を受ける「地域包括ケアシステム」を推進した。このシステムは団塊世代要介護者の増加を防ぐ対策である。ところが本システム推進とともに、介護、医療が市場経済化され、介護・診療報酬で収益を上げるビジネスモデルと紹介業者が生まれた。

 

  中見出し 老人ホーム紹介業者 どうして頼られる? 

         早期退院の流れ 最適な施設探せない人も

    概略 病院の(医療)社会福祉士は退院後の相談に応じる。退院までの業務が多忙で、退院後のケア(介護サービス)まで手が回らない。

 

 

 

 私見(ぼやき):私はケアマネージャー資格を取得した後、某施設ケアマネの仕事を蹴飛ばした。私は要介護者のケアプランを作成するケアマネであるならば、その求人提案にのったであろう。しかし仕事内容は、老人ホームの介護居室を高額で売込む、及び高額な介護報酬を稼がせてくれる要介護者を獲得する介護サービス販売の最前線営業である。老人ホームは利益を上げなければ運営できないことは理解する。一般の企業と同じである。以前は、ホームヘルパーがサービスしている要介護者が、いずれ老人ホームに入居すると、

想定してケアマネは働いていればよい。

 厚労省は、何度も介護報酬を見直した。だんだんと老人ホームは利益を上げずらくなってきた。

 

 病院の看護師、社会福祉士、地域包括センターの方々に頼り(要介護者の紹介)ながら、老人ホームのケアマネは優良な要介護者を獲得するのである。優良な要介護者とは、老人ホームに高額な報酬を稼がせてくれる高齢者。現場職員には、てこずらせない高齢者(自立できて文句ばかり言う人、現場職員へ暴力をふるう人は特に嫌われる)である。

 

私は前期高齢者であり、無理して介護営業はしたくないのであった。老人ホーム内で要介護者の健康維持を計画するケアマネであったら従事するつもりであった。施設内では当該業務のケアマネは十分にいた。

 

 要介護者の紹介業務は、社会福祉士・ケアマネの煩雑な業務を軽減させ、本来の業務に専従させられるサービスと思う。人身売買のサービスとまでコメントされている。私は、必要悪と思う。

                                 起稿 2025.02.20