本テーマはノロウィルスと新型コロナウィルスについてである

 

 介護施設において、お客様(要介護者・利用者)が、冬の感染症にかからないように例年注意したのは、インフルエンザーとノロウィルスであった。その頃の介護福祉士の対策は、手洗い、マスク着用、うがいの励行であった。昨年より新型コロナウィルスによる肺炎が蔓延している。高齢者が新型コロナウィルスに感染すると治療薬無により、重篤状態や死亡になりやすい。本コロナウィルスは飛沫感染などにより、どなたも3密を避けること。対策としてはワクチン接種、手のアルコール消毒、マスク着用である。対策として、うがいを強調すると、特定薬の獲得合戦になるので、マスコミは一切報道していない。

 昨年から高齢者施設内でインフルエンザーの集団発生により、数十名の死亡事故発生などの報道を耳にしない。新型コロナウィルスの対策がインフルエンザー感染防止に功をそうしたのであろうか? 

 

 冬の感染症のノロウィルスはどうであろうか?これは相変わらず発生している。これはウィルスの違いに、よるのだろう。ノロウィルスはアルコール消毒では死滅しない。手を85C熱湯で消毒すれば、死滅するだろうが、この方法では手をやけどするよ。対策は手についたノロウィルスを流水で洗い流すのである。お客様感染者の清拭が大変である。介護福祉士の服装は、コロナウィルス感染者の対応と同一である。ビニール手袋、防護服、マスク等を着用して、清拭後は防護服などをビニールごみ袋へ廃棄、密封しているのである。

 それ以上に大変なのが、感染者が着した衣服類である。お客様は介護施設で本人の気に入った衣服を身に着けられる。病院では、下着・パジャマは個人もち、洗濯も個人もちである。介護施設では、下着・パジャマ・衣服類は全て個人持ちであるが、洗濯は介護施設もちである。ノロで汚染された衣服類を介護者へ返却することは、感染防止のためにできない。更に衣服類を焼却することもできない。クリーニングの専門業者へ消毒・洗濯を依頼しても断られるであろう。もし請け負ってくれても有償となる。介護施設自体で、消毒・洗濯をすることになる。

 さて、ノロに汚染された衣服類の洗濯には、当然、殺菌法が大問題である。85Cの熱湯で消毒殺菌する方法がある。熱湯を供給できる自動洗濯機は少ないであろう。浴槽などに熱湯を満たして手洗いするしかない。

次は殺菌剤(次亜塩素酸ナトリウム)を利用し、自動洗濯機で洗う方法である。ほとんどの殺菌剤は脱色作用を持っている。すなわち、衣服の着色まで落とすのである。うす白い物は更に白くなるが、黒い物まで白くするのである。さあ、困ったぞ。どうしよう。殺菌剤を薄めて使おう。少々、色落ちしても仕方ないか。

                               投稿   2022.02.25