ノロウィルス、新型コロナウィルスの後にやってきたのは、コンピューターウィルスであった。

 

公開メッセージ:「当法人名を使ったPCウィルスに注意願います。(メール履歴者に自動送信されています)

        受信メールの添付ファイルを絶対開かないようにしてください。 3月上旬。」 

 

 ノロウィルスやコロナウィルスは人間への感染症であり、最悪は人の生命までも奪い取る。コンピューターウィルスは、人でなく情報機器(パソコン)に住み着き、パソコンに記録しているデーター等を壊してしまうプログラムである。コンピューターウィルスは人の命まで取ることはない。しかし人の財産資産(お金等)を奪い取る手伝いをする悪いプログラムである。

  施設内のパソコンが「EMOTET」というコンピューターウィルスに感染したらしい。パソコンシステム運営会社の技術員がきて、コンピューターウィルスの除去作業を行いました。これで完了です。

 

 私は以前、情報機器業界で長年仕事をしていたコンピューター技術者の端くれです。当然、技術者として、ウィルスを除去だけでは、到底納得できません。施設内での再発防止策が、全くないからです。

 施設職員の誰が、どのような方法で、ウィルスを持ち込み(不審なサイトの検索、外部記憶メモリー等の接続、詐欺メールの添付資料開封等)したかの経過を探求して、根本原因を見つけ出すのです。根本原因が判明することにより、再発させないための方策が定まるのです。このような追及を、施設内パソコン管理者へ提案しても、パソコンシステム運営会社を困らせるだけであり、却下されると思い老兵の私は黙認しています。

 

(追 記)

 振り返れば、上記公開メッセージが発せられる前日に、私はパソコンシステム運用会社の技術員を見かけたことになる。私はその人のスタイルに異様さを感じた。パソコンはケアワーカー(介護士)室にも設置されている。その人はマスクを着け、手にビニール手袋をつけて、パソコンのキーボードを操作していた。

 今にして思えば、この時のパソコン操作こそ、コンピューターウィルスの除去作業だったのだ。職場入口や作業用のテーブルには、アルコール消毒液を設置している。パソコンを操作する介護士は限定されており、手をアルコールで消毒しているので、介護士のキーボード操作では、ほとんどビニール手袋を着用していない。その時、操作の内容を聞けばよかった。コンピューターウィルスの除去作業員とは思ってもみなかった。

 

 ノロウィルスは終息させたが、新型コロナウィルスがまだ生息していそうな場所で、コンピューターウィルスの除去作業をするのだ。パソコンシステム運用会社の技術員も、いやいや、しぶしぶ、作業していたことだろう。同情いたします。有難うございました。

 

 公開メッセージには、コンピューターウィルス除去操作の手順が明記されており、当該技術員の専門的な報告書だったのだ。当該技術員はコンピューター感染症を治す医師だった。お疲れさまでした。

 作業後は、ワーカー室に設置のコーヒーメーカー(豆をひいて、珈琲をつくる機械)で、美味いコーヒーを、飲ませてあげればよかった。このコーヒーメーカーは、ワーカー室内に珈琲香を充満させる。私はこの珈琲香が好きであり、香りを感知できることにより、私の嗅覚は正常に働いている。新型コロナウィルスには、感染していないとの目安にしているのだ。               起稿    2020.03.06