ボランティアワーカー 
 
 この見出しは、いつ頃、何をみて思いついたのか定かでない。 
 介護施設では、介護福祉士(ケアワーカー)、訪問介護員(ホームヘルパー)、看護師、 
栄養士が介護サービスに携わっている。介護施設には介護サービスに附帯するさま 
ざまな作業が存在する。附帯作業にはベッドメイキング、洗濯、室内掃除等があり、 
主にパートタイマーで対処している。介護職の平均賃金は、他産業の平均賃金と比較 
して低い状況にある。当然、パートタイマーの時間給は、最低賃金に+αがついている 
状況である。 
 介護施設を慰問されるボランティアの活動は、趣味的で文化的な活動が多い。 
このボランティア活動を介護現場では、入所者のレクレーション活動の一環に結び 
付けている。ボランティア活動がなければケアワーカーが企画して実践しなければ 
ならない。 
 ところでボランティア活動として室内掃除、洗濯、ベッドメイキングを行ったら 
何という活動になるであろう。誰の眼から見てもレクレーションでないのは確かで 
あり、この活動をボランティア作業と呼ぶことにしよう。さて、このボランティア 
作業に、時間当たり最低賃金の半分が、交通費として支払われたら何としよう。 
このような介護附帯作業の形態が発生したら、私はボランティアワーカーが働いて 
いると呼ぶことにする。 
 ボランティア作業は、高齢者でも身体的な負担が少なく容易に作業できるもので 
ある。元気な高齢者が安易なボランティアワーカーになってほしくない。介護職の

正式な1メンバーとなり、専門者の自負を持って当たってほしい。なぜならば、

今は、ボランティアでも、プロ並みの技術・技能を求められる時代である。

                    投稿   2020.03.06