2021.02.27(土)朝日新聞 朝刊8面全面広告 Reライフ 人生充実を見て

広告文面:アクティブなReライフ世代が活躍

     介護の周辺業務で新しい自分を発見。

 

序文:元気なシニアの第2の職場として、介護や福祉の仕事が有力な候補となっています。介護現場には持続する需要があり、直接高齢者を介護する以外に、施設の維持管理やレクレーション担当などの周辺業務も多彩。実際に働いている人の経験談からも「楽しめて、役に立つ」介護業務が見えてきます。

 

周辺業務・介護助手を素敵な名前に!

 介援士、ライフサポーター、ライフパートナー、ケアコネクター、エイダー、銀の手さん、ワンアーム、ケアアシスタント、Dream Planner、アラウンドワーカー、ケアスター、スマイルケアサポーター、スマイルライフサポーター、グランドケアラー、ソーシャルパートナー。

 

 「これからの介護」放送に登場する人物、11人。

01記録管理の仕事編:

  エクセルなどのスキルを生かして訪問看護のための書類作成や整理、データベースづくり。

02リネン交換の仕事編:

  IT業界から転身し、72歳で再就職。介護施設で週2回4時間ずつ、ベッドメイキングに従事。

03レクレーションの仕事編:

  ディサービスの利用者が夢中になれるレクレーションや、手芸の技を生かした物づくりで活躍。

04事務の仕事編:

  社会保険労務士事務所で働いた経験を生かし、訪問看護の会社で事務を担当。

05DIYの仕事編:

  ディサービスの利用者が楽しめるDIYを指導。趣味で続けていたことを発揮している。

06外出支援の仕事編:

  ディサービスでのリハビリ環境を整えたり、体操を教えたり、散歩の付き添いスタッフとして活躍。

07掃除の仕事編:

  マンション管理業務を辞したのち、住宅型有料老人ホームに再就職。掃除の仕事を担当。

08経理の仕事編:

  元銀行マンが小規模多機能型施設に再就職し経理を担当。心の健康も保つ。

09生活支援の仕事編:

  夫と死別後、青森から娘のいる東京へ。介護施設で食事の支援や見守り仕事に生きがい。

10調理の仕事編:

  居酒屋で培った料理の腕を生かし住宅型有料老人ホームで食事作りを担当。

11送迎運転の仕事編:

  レンタカー会社で働いていたことから、高齢者の自宅と介護施設を行き来する送迎ドライバーに。

 

私見 (介護の周辺業務に素敵な名前を付けてくれてありがとう)

 本来ケアワーカー(介護士)は、要介護者の身体介助に大きな時間を充てたい。人手が少ないと周辺業務までも行わなければならない。その周辺業務をパートタイマーへ切り出すと、身体介助に専念できるのです。その周辺業務を、シニア世代や団塊世代が担えばよいのです。前期高齢者から後期高齢者までの10年間、介護サービスの一分野を担当して「人の役に立っている・自分の居場所がある」等の満足感を得たいものです。

 

 周辺業務のリネン交換ではベッドメーキングが説明されている。リネン類漏れているのがある。それは衣服の洗濯だ。大人数の入所者が汚した衣服や入浴で脱衣した衣服の洗濯である。洗濯物が多いのでコインランドリーのような大きな機械を利用する。衣服の洗濯、乾燥、各人の整理ダンスへの格納、更に入浴時に更衣する衣服の事前準備などである。 

 次は排泄介助に必要な部材(布おむつ、紙おむつ、紙パンツ、ナプキン等)の配備作業である。更に冬場の加湿器運転、水補給作業である。昨今は新型コロナウィルスの感染対策として、手すりやベッド柵の消毒作業がある。入所者の部屋周りの作業は探せば探すだけ沢山見いだせる。

 

 介護施設の現場の多くは、ずぶの素人が身体介助に長く従事して技術を磨いている。介護の専門学校で教育を受けた卒業生でさえ、介護現場には就職しない。ホワイトカラー業務を希望して、一般的な企業に就職している。就職氷河期でさえも求人難であった。昨今は介護専門学校が生徒を募集しても定員割れの状況である。

 

 シニアが自分の経験や技術を生かして、介護現場に再就職できる機会は非常に少ない。過去の業績、腕、技術、名誉やプライドを一切無にして、まったくの新人として介護サービスの作業に取り組んだ方が良い。再就職してからは、介護の基礎知識、作業法を勉強することである。特に介助作業は若い体力をベースに考えられている。シニアの身体能力にあった作業方法ではない。老人は老人に相応しい介助作業方法を修得していかなければならない。

 

 近頃、我職場にシニア(64歳、男性)のAさんが配属された。Aさんはやる気満々だ。他施設のディサービスに従事していた。本格的な身体介助を行ってみたので、我施設に再就職されたのだ。私の後継者として、大事に育成したい。得難い銀の卵だ。後期高齢者の75歳まで働いてもらおう。  起稿    2021.06.02