介護助手とは?   
 2016年10月20日、朝日新聞朝刊生活を読んで     
 介護の人材不足解消へ 広がる取り組み 
   
 元看護師のNさんは、介護施設の介護福祉士に代わり、利用者の水分補給やシーツ 
交換などをになう。時給870円で、週3回3時間程度ずつ働く。体力的には本格的な 
介護はきついけど、助手なら看護師の経験も生かせると思ったと語っておられる。

 
 私からすれば介護施設は物凄い拾いものをしたことになるであろう。介護施設は 
介護福祉士(ケアワーカー)以上に看護師がほしいのである。施設には規定利用者 
数に応じて、看護師がいなければならないのである。施設内で看護の実務に携わら 
なくても施設に看護師が在籍していることになるであろう。話が横道にそれたので、 
本題に戻ろう。 
 
 私はこの記事で介護助手との言葉を初めて知った。カタカナ名称が好きな人達は、 
すぐにケアアシスタントなどと呼称することであろう。それでは新聞記事に書かれて 
いる、介護助手の作業のランク付けを抜粋する。 
  難易度別に分けた介護助手の業務 
 Aクラス:一定の専門知識、経験がある人。認知症利用者の見守り、話し相手等。 
 Bクラス:数時間の研修で専門知識・技術を学んだ人。 
  利用者の日常生活活動度(ADL)に応じたベッドメイキングや水分補給など。 
 Cクラス:未経験者。部屋の掃除、備品の準備など。 
 
 このランク別を参考にすると、NさんはBランクの介護助手となる。このように身体 
介助をしない介護助手は、定年退職後、何か社会貢献したいとおもう人には応募 
しやすく、施設側も多くの人を採用しやすいであろう。

 
 私は介護助手の運用においては、作業服及びユニホーム等で第三者が職種の 
区別ができるようにしてほしいと思う。介護施設では職員が小人数のため職分を 
区別しにくい。大病院の看護師体系のように、正看、副看、看護助手、PT、OT、 
介護福祉士のユニホームや色が明確に異なっているまではいかなくても、少しは 
区別がほしい。              起稿        2020.02.02